専門業者や専門店の看板には、取り扱いメーカーのロゴが並んでいることが多い。
カメラ屋さんならキャノン、ニコン、オリンパス、ペンタックス…
車のタイヤを扱うお店ならYOKOHAMA、TOYO、ダンロップ、ブリヂストン…
そんな同業メーカーのロゴやマークがいくつも並ぶ光景はなんだかとても興奮する。
通称「ロゴのパレード」というやつである。
ロゴはあればあるほどいい
まずもってロゴというものが好きだ。
その企業のブランドイメージを表すオリジナルな意匠。
かっこいいのもいい、かわいいのもいい。
ダサくたっていい。
好きなロゴこそあれ、そこに優劣はない。
↑これまでロゴに関するエントリをいくつか書いてきた
そんなロゴ好きにとって、ロゴがたくさん並んでいればいるほど興奮して当然なのだ。
そういえば子どものころ、Jリーグの各チームのロゴが一覧で並んでいた新聞記事を切り抜いてずっと持っていたっけ。
そんな光景を「ロゴのパレード」と呼んで集めている。
ほら、スガシカオが聞こえてきたでしょう。
どの業種でも興奮できる
さっそく見ていこう。

↑商店街にあるスポーツ用品店にて
野球メーカーのロゴが並ぶ「ロゴのパレード」。
どれも意匠がシブくてかっこいいし、これだけ並ぶと圧巻である。
見ているだけで野球部のあいつらの姿が思い出されるよう。

↑キッチンや風呂などの住宅設備系のメーカー。どれもロゴが垢抜けている感じ。

↑ドラッグストアではなく、街の化粧品店。そこもグッとくる。詳しくはないが、プチプラではないグレードのメーカーだろうか。
どの業種であっても、ロゴがならんでいるとこちらは必然的に食いつく。この気もちはなんだろう。谷川俊太郎も「ロゴのパレード」を見て思ったのだろうか。
↑これも広義のロゴだろうか。ロゴ好きが高じると純ジャパニーズスタイルでも興奮できる。

↑3つ並べばもうそれだけで「ロゴのパレード」なのだ
なじみがなければないで興奮する
大手メーカーはそのロゴについても目にする機会が多い。
しかし、自分とは縁遠かったり、ニッチな業種ならどうだろう。
自分とはなじみがなくとも、興奮できるものだろうか。

↑なんの業種なのかも深くはわからないが、富士電機や三菱、東芝は見覚えあり
こちらは補聴器のお店。
↑これは全然わからない!祖母が使っているメーカーはどれだろう
補聴器メーカーのロゴ、自分とは関わりが薄く全然わからない。
しかし、こんなに選択肢のある分野だったのだな、と「ロゴのパレード」のおかげで感覚的にわかる。


メーカー名は知っていても、ロゴマークまでは見覚えがない例も多数。
しかし、見覚えがないゆえのおもしろさを感じる。
知らない世界にライトに足を踏み込める体験に、ロゴマークが入り口になっていざなってくれる。
車関連はレトロな感じがさらによい
注目してほしいのが中古車販売店の看板で繰り広げられる自動車メーカーの「ロゴのパレード」。

なにがそんな雰囲気を醸し出すのか、ちょっと懐かしい感じ。

マイナーチェンジあれどベースとしての各社のマークの意匠はあまり変わっていないが、すごく「一昔前」を感じる。

これはロゴと呼んでいいのかわからないが、トヨタの販売網が独特のタイポグラフィーで刻まれている。
かつてTBSラジオの荒川強啓の番組内に組み込まれていた「トヨタうわさの調査隊」というトヨタ提供のミニ番組があった。
子どものころ父の車に乗るたびに車内に流れていたのをなんとなく聴いていた、あの記憶がよみがえる。
「ロゴのパレード」は郷愁をも誘う。

↑やがてトヨタオートとトヨタビスタはなくなった

↑車メーカーでも外国車ver。個人的には国産メーカーに比べてグッと来ないが、こっちのほうがイケるという人もいるだろう。
「ロゴのパレード」は終わらない
考えてみると、ロゴが好きなのに加えて、「同じ括りのものが並んでいる」ってな光景に弱いのだと思う。
テレビ番組の提供クレジットのように、いろんな業種の企業のロゴが並んでいてもこうは興奮しない。
同業種だからこそ並んでいる価値があるのだ。
独占市場はあかん。
↑だって見ていて気持ちいい

↑大手新聞社の中に地元紙の「新潟日報」、さらにローカル紙の「十日町新聞」や「妻有新聞」が並列でまぎれているのがよい。

↑これは王道!ビールの大手4社がわかりやすく鎮座
↑こちらは航空大手3社。といってもいまはなきJASを含む。JALのロゴが昔なのもいいね。
ああ素晴らしき「ロゴのパレード」の世界。
きっと明日は君の街へ…