「東京駅から日本橋駅まで電車に乗っちゃった」
わざわざ乗り換えまでしたのに、実はその区間は歩けたという事実。
これは鉄道網が張り巡らされた大都市特有の現象なのだろうか?
地方でも、電車よりも歩いたほうが早い、そんなケースはあるのだろうか?
地方都市でもある現象?「東京駅→日本橋駅」乗り換え
東京の地理がよくわかっていないと、歩けたのに電車に乗ってしまうことがある。
日本橋まで行きたいと東京駅から電車に乗れば、わざわざ大手町駅などで乗り換える必要がある。
あとで歩けたと気付いてがっくしくるパターン。
この現象は以下の記事に詳しい。
これらの記事によれば、中には電車に乗るよりも歩いたほうが早い区間もあるという。
この現象、これは鉄道網が張り巡らされた大都市だから可能なのだろうか?
はたまた、東京ほどダイヤが過密ではなさそうな地方でも起こりえるのか。
私は新潟県在住なのだが、同じような現象は新潟でもあるのだろうか?
実際に歩いて試してみよう。
【ルール】
① 新潟県内で徒歩移動ができそうな別路線の2駅(=乗り換えが必要)を探し、実際に歩いてみる
② 電車を利用した場合の移動時間を乗り換え案内のサイトで調べ、徒歩のほうが早ければ勝利
徒歩移動できそうな2駅の選定にあたっては、道路地図を見ながら、近接する2路線の中から探してみた。
北三条(JR弥彦線)~三条(JR信越線)を歩く
まず見つけたのが上記の2駅間。
約1.6kmの道のりだ。
どちらも駅名に「三条」と入る北三条駅と三条駅だが、一度「東三条」という駅で乗り換える必要がある。
ならば、歩いたほうが早いということはないだろうか。
↑北三条駅をスタート。セルフタイマーで自撮りしたら手前にピントが合っちゃいました。
↑駅前通りを抜け
↑アーケードの商店街通りへ
↑五十嵐川という川を渡り
↑川を見下ろすと大量のサケの死骸が
↑ほどなくして三条駅にゴール!
所要時間は25分。
では乗り換え案内サイトでは…
↑12分!
というわけで
やはりというかなんというか、歩くよりも電車のほうが早いようであった。
ただ北三条駅の時刻表を見たところ午前11時台の電車がなかったこともあり、地元の人だったら歩いているかもしれない。
東新潟(白新線)~越後石山(信越線)なら歩いたほうが早い?
次は東新潟駅から越後石山駅を歩いてみる。
電車なら一度新潟駅で乗り換えなければならないが、歩けばストレートな道のりなので、徒歩にも勝機がありそうな気がする。
距離にして約2.2km。
↑東新潟駅を午後4時にスタート
実はこの日、このあと新潟市のデンカビッグスワンスタジアムで、サッカーの日本代表戦を観に行く約束を友人としているのだ。
ここだけ走ったり早足になると企画がブレるが、気持ちは焦る。
急がなければ。
↑「サンクプロム商店街」という整備された通りを抜けると
↑歩道のない道へ
↑すごくいい味を出してる建物。下場ストアー。
↑なかなか着かないのでかなり焦ってきた。徒歩vs電車との戦いもあるが、サッカー日本代表戦も待っている。急げ。
↑ゴールはもうすぐ!
↑ついにゴール!
所要時間は30分。
では電車移動の場合は…
↑13分!電車速い!
ということで…
↑でもサッカー日本代表戦に間に合ったのでよかったです
時代を超えた戦い 北長岡(信越線)~(旧)下新保駅(越後交通栃尾線)
最後は少し変わった対決を。
新潟県長岡市から旧栃尾市にかけて、かつて越後交通栃尾線(通称トッテツ)という路線が走っていた。
1975年に廃止となったのだが、もし現存したとすれば、JRの駅との2駅間の徒歩移動が可能な駅があるのだ。
それが現在もある北長岡駅と、いまはなき旧下新保駅の2駅である。
徒歩移動距離はこれまでの挑戦で最短の約1.1kmである。
いよいよ電車に勝てるか。
北長岡駅をスタートし、下新保駅跡を目指す。
↑信越線の踏切を渡り
↑純喫茶っぽい理髪店発見
↑廃線となったトッテツの線路跡は遊歩道になっており、史跡の案内板も
↑ゴール!タイムは25分
上の写真の東屋が駅舎のあった場所らしい。
おじいちゃんがそこで読書をしていた。
さて、2駅を電車移動した場合の時間だが、廃線のため当然乗り換え案内サイトでは調べられない。
どうしようかと悩んでいたところ、トッテツのパネル展が開催されていて、展示された時刻表を見る機会があった。

↑史跡として地域に愛されるトッテツなのでこういった回顧展が時折催される

↑これが当時の時刻表か!
この時刻表、1972年3月改正のもの。
そこで、同時期の国鉄のダイヤを時刻表で調べ、信越線とトッテツの電車の接続状況を探ってみる。

↑わざわざ新潟県立図書館に行き、1972年3月の時刻表を閲覧
信越線とトッテツの当時の接続を調べた結果はこちら。
徒歩のスタート時間である午前11時台の電車を調べたもの。

電車で移動した場合は16分だった。
意外と速い。
というわけで…
1972年と現在、時を超えた電車vs徒歩の戦いは、やはり電車の勝利となった。
新潟だと、歩くよりも電車のほうが早い
電車vs徒歩の3番勝負、結果は電車の3勝となった。
ただし、あくまで私が徒歩でスタートした時間を基準に比べたもの。
時間帯によっては電車の接続が悪くて徒歩のほうが早いケースというのもあるかもしれない。
そのへんはご容赦を。
歩いてみて感じたのは、やはり東京に比べて駅の立地が過密ではないということ。
故に駅間の距離が長く、歩くとそれなりに時間がかかり、電車に乗っちゃったほうが早いケースが多い。
で、そういう固定観念でいると、またしても東京に行ったときに歩ける距離なのに思考停止で電車に乗っちゃうのだろう。
やっぱり「電車に乗るより歩いたほうが早い」なんて感覚、地方の人間からするとシンジラレナイ。

↑ただ歩くと牧歌的な風景に出会える
↑北長岡駅から下新保駅の道中にあったラーメン屋さん。気になったので帰路で食べる。美味しかった。