新潟県は酒どころである。
あるとき新潟県内の酒蔵の一覧を見ていたら、「DHC酒造」という酒造メーカーがあるのを知った。
酒蔵なのにアルファベットが入る字面の違和感。
DHCってあの化粧品のDHC?
「DHC酒造」の日本酒が飲んでみたくなった。
というわけでご用意しました
ここにあるのはまぎれもなくDHC酒造の日本酒「嘉山」である。

パッケージが無骨な日本酒っぽいので、「製造者 DHC酒造」の字面の違和感が引き立つ。

↑肴は炙ったイカでいい
「飲みやすさ」とか「フルーティー」とかがもてはやされるこの時代だが、こちらの嘉山はしっかりと日本酒。
(とか書いていたら、公式通販サイトにはフルーティーで飲みやすい、ビギナーにおすすめとあった。そうなのか。)
それにしても、蔵元といえばどこも代々歴史を積み重ねてきたイメージなのだが、名称にアルファベットが入る違和感ったら。
新興メーカーか?
あのDHCが新規プロジェクトで立ち上げた、超オートメーションな酒蔵なのか?
と思ったら、そうではないらしい。
ここがDHC酒造だ!
蔵に「DHC」の文字。
ここは新潟市北区にあるDHC酒造。

↑予備知識がなかったら二度見しそう
直売所「嘉山亭」も併設され、DHC酒造の日本酒を買い求めることができる。
入口で見つけたのが、こちら。

「創業明治四十一年」と「DHC酒造」のワードの釣り合わなさ!
ミスマッチが逆にそそるではないか。

こちらが直売所の店内の様子。
気のいい女性の店員さんがフランクに話しかけてくれるので、諸々聞いてみる。
「DHC酒造っていうのはあの化粧品の…?」
「そうです。そこに化粧品もありますよ」

↑やっぱりあのDHCだったのか…!
店内には、DHC酒造の歴史を記した年表も貼り出されている。
どれどれ。

明治41年に創業、かつては「小黒酒造」としてさまざまな酒を世に送り出してきたが、平成28年にDHCに経営譲渡したとある。
「『DHC酒造』っていう字面、なんていうか酒蔵なのに違和感があっておもしろいですよね」
「みなさんそうおっしゃいますね」
自分だけの感覚じゃなかった…!
見れば、暖簾にも、売り子さんの羽織る法被にも「DHC酒造」の文字。
和のものにアルファベットが刻まれているの、やっぱり変でおもしろい。
なぜか女性用パウダールーム探訪
「こっちも見ていかれます?」
と売り子さん。
私以外にお客さんがいないこともあり、男の私になぜか女性用のパウダールームを見せてくれるという。


↑やだ、すごく綺麗…!

↑メンズが女性用パウダールームを激写するなよ(奥にいるのが店員さん)

↑置いてあるのは当然DHCの化粧品
「せっかく綺麗に掃除しているので、ぜひ見てもらいたくて…」
と店員さん。
その心意気、文字通り買いまっせ。
これが戦利品だ!
というわけで、気のいい店員さんのプッシュもあり、いきおい日本酒とビールを購入。


右のIPAはDHC酒造とは直接関係はないのだが、同じようにDHC傘下である静岡県の「DHCビール」の銘柄とのこと。
DHC酒造の直売所でも取り扱いがあったため購入。
DHC、手広くやってんなー。

↑手ぬぐいも購入
というわけで回想シーン終わり
すっかりDHC酒造に魅せられたワタクシは、今日も「嘉山」でやっているってわけ。
名前の違和感から沸いた興味だったが、いまや完全にDHC酒造のファンである。

そういえば、学生時代に部活のマネージャーだった子が、DHCに勤めていたんじゃなかったけ。
大学卒業を控えたタイミングで部活のみんなで飲んだとき、そんなことを言っていたような。
俺が
「DHCって、『大学翻訳センター』の略だよね?」
って言ったら
「よく知ってるねー!」
って驚いてたっけ。

いまはどうしてるんだろう。
元気でやっているといいなあ…
…こうして夜が深まっていくのである。
肴は炙ったイカでいい。
日本酒は、DHC酒造がいい。

↑化粧品の営業車に空目しそう