「ラーメンショップ」に行ったことがない。
「ラーメンショップ」。
それは街の景色の一部で、意識すればなんともいえない頻度で店舗に出くわすのだが、私たちが日々呼吸をしていることを意識しないように、ただ流れていた。
そういえば、入ったことないな。
以前食べたラーメンをSNSにアップしたところ、
「(見た目が)ラーショ(ラーメンショップ)っぽい」
という引用コメントが付いたことがあった。
↑そのとき食べたラーメン。これが「ラーショ」っぽいとな…?
私はそのとき食べたラーメンに対し、
「燕三条系(ラーメン)と家系(ラーメン)のいいとこどりのようで、めちゃ旨い」
などとなんとなく通ぶって投稿していたのだが、ラーメンショップを知っている人は見た目だけで「ラーショっぽい」という分類ができる。
蒙を拓かれた気がした。
私はラーメンショップ(ラーショ)を知らない。
そしてラーショを知らないことで、形容する言葉を一つ失っているのだ。


↑ちなみにそのときのラーメンは、ヤマザキショップの店内で食べられるという特異なラーメンだった
この世には、ラーメンチェーンに対し見下す視点があると思う。
独立系のお店こそが店主のこだわりの詰まった正義の味で、同じ冠を被り全国に展開するラーメン屋を選ぶのは、ある種の妥協というか。
だけど、フランチャイズのラーメン屋のおもしろさを私は知っている。
「札幌ラーメンどさん子」に関しては、現存する店舗が少なくなる中で私も積極的に巡っているところだ。
同じ看板を掲げながらも、各店舗で異なる味噌ラーメンに宇宙を感じている。
「ラーメンショップ」という看板にも「どさん子」と同じくらいの偉大さを感じるのだ。
佇まいでわかる。
もう無視できない。

↑やってきました。ラーメンショップのフォントって素敵だよね。
おすすめがネギラーメンとは、下調べで知っていた。
専用のぼりでも掲げる推し具合。

↑ネギラーメン650円、安すぎないか

↑最高すぎるビジュアル
油の浮く醬油ラーメンに、チャーシュー、海苔、そしてシグニチャーであるどっさりとしたネギ。
私がネット上にラーメンの無料イラストを展開するなら、この組み合わせで描きたい。
一口すする。
うまい。
うまい、ラーメンショップ、うまい。
辛みとごま油の効いたネギがベースである醤油ラーメンに非常にマッチ。
時代に左右されない強さを感じる。
デートなら女の子に嫌がられるほどのスピードで完食した。
店内のテレビでは「ミヤネ屋」がずっと、山口県の自治体の給付金の誤振込問題をやっている。
ごちそうさまでした。
ラーメンショップを、ブログの1ネタにして終わらせる気はない。
これからも、その世界に触れたい。
あるとき目の前に現れた、ラーメンショップというエントランス。
人生というのは、こういう入口を見つけて扉を開いていくことの連続なのかもしれない。


↑ただ食後におなか下すときあるのよ