「JR飯山線は○○と森宮野原間で終日運休となります」
新潟県内のローカルラジオを聞いていると、電車の運休情報でよく耳にする「森宮野原」という駅。
大雪になるとやたら聞く機会が多い気がする。
ラジオパーソナリティの発音が「もりみや・のはら」と聞こえるのだが、「森」と「宮野原」という二つの地名をくっつけた駅名なのである(とものの本で読んだ)。

↑森宮野原駅にやってきました
森宮野原駅は長野県の栄村に立地する駅だが、新潟県との県境にほど近い。
日本最高積雪地点の標柱があり、冬はさぞ雪深いところなのであろう。
電車の運休情報でよく耳にするのも道理である。

さて、森宮野原に来たのは、「もりみや・のはら」ではなく「もり・みやのはら」であることを確かめるためである。
「森」と「宮野原」の地名がある看板などはあるだろうか。

↑森宮野原の駅前を歩いてみる

新聞屋さんの看板には「新潟日報」と「信濃毎日新聞」が同居。
県境近くならではの光景である。
こういうところに住んでいる人たちのアイデンティティって、なんか気になる。
歩いているとさっそく発見。
「森」のほうだ。


どうやら駅周辺は「森」という地区らしい。
それならば「森宮野原駅」ではなく「森駅」でよさそうなものを。


↑森大橋もあった
さて、「宮野原」はどうかというと、森宮野原駅のある「森」から北上し新潟県との県境を越えた先にある。

↑「森大橋」の対比のような「宮野原橋」


↑宮野原郵便局があるのは新潟県津南町
そう、長野県にある「森」と新潟県にある「宮野原」。
合わせて「森宮野原」、県をまたいでの組み合わせだったのだ。
違う所属事務所の二人がコンビを組んでいた、かつての「わらふぢなるお」的な。
「森」と「宮野原」それぞれの地名を表すものを見たところで、再び森宮野原駅へ引き返す。
すると衝撃的な看板が。

↑森宮観光…!
「森観光」でも「森宮野原観光」でもなく、「森宮観光」。
「森」と「宮野原」の合成地名だという意識付けがされた頭には「どこで区切ってんねん!」という思いが去来した。
西武ライオンズの森友哉のことを「森友」と呼ぶ違和感と同じような。
↑変な区切り方すなっ!
いや、わかっている。
それだけ「森宮野原」という一連の響きがスタンダードなものとなっている証なんだろう。
「もり・みやのはら」なんだけど、言ってみれば一続きに「もりみやのはら」なわけだ(だから略して「森宮」)。
県境を越えた合成地名の妙がそこにはあった。
↑漢字の字面でみると、やっぱり「森宮・野原」に見えてくる