日本中がその話題で大騒ぎだった2012年、私は大学生だった。
その日が近づくにつれ世の中のムードは高まり、お店では買い物をするとノベルティとして観測用のグラスがもらえたり。
でもその反面、私の中にこのブームみたいな雰囲気に流されてたまるかという気持ちが芽生えていた。
迎えた2012年5月21日朝の7時半。
金環日食現象が起きたその時、大学生で寝坊助の私は、ついに起きなかったし、起きようと目覚ましをかけたりもしなかった。
ああなんてアマノジャク。
でもそれをかっこいいと思っていた。
けれどあとから考えると、生で見ておけばよかったと思ったりもして。
「そのとき」を逃したら、大抵のことはもう体感できないのだから。
最近「覚えていること」というのはなんて貴重なことかと思う。
自分の脳に残っている記憶、思い出こそ宝物。
生きていれば過ごした日々は増えていくけれど、すべての日を覚えているかといえばそうじゃない。
そんな中で、やっぱりイベントや非日常の出来事は強く残っていて、記憶を引っ張り出すインデックスになっている。
だから、アマノジャクにならずにイベントや世の中のブームというのはしっかりと楽しもう、というのが最近のスタンスだ。
どうだ、大人になったろう。
今年は東京オリンピックだった。
開幕前、たまたま出掛けた商店街でこれから聖火リレーが通るというので、この目にしかと焼き付けた。
大学生のころの私だったら、群衆の一部になってたまるかと即座に帰っていただろう。
本番もテレビでしっかり楽しんで、心を動かされ、気付いたらあっという間に終わっていた。
いつか過去を振り返るその時、当時の自分の心情も思い出されて、悔んだり、時に過去に自分を誇らしく思ったり。
そんな記憶のページを手繰るインデックスを増やしていきたい。
覚えられない英単語に付箋を付けていったら厚さがパンパンになった、高校時代の単語帳のように。
金環日食、また来ないかなあ。
いまだ流されてたまるかと、流行りの、歌は聞きませんけど。どうせ来年になれば消えるからとw
思い出についてですが、人間死んだら一円たりとて、コレクションカード一枚すら持っていけません。
せっせと思い出を作るしかないと思っています。
幸い現在ではブログや動画、写メも簡単にできるありがたい時代です。

