My Little Loverの「NOW AND THEN~失われた時を求めて~」という曲が好きだ。
この曲の大サビに
[誰もいない 朝の街に立ち 構えてみる]
という歌詞がある。
朝の空気と、曲の主人公の決意みたいなものが感じられて好きな一節だ。
私にはなんにも決意はないけれど、曲の主人公のつもりで真似してみた。
そういえば、朝で思い浮かぶ曲がもう一つ。
渡辺美里の「BELIEVE」に出てくる歌詞
[朝一番のホームの 冷えた静けさ]
も体験してみた。
説明するまでもなく名曲です
My Little Lover(マイラバ)の「NOW AND THEN~失われた時を求めて~」。
1996年10月発売、売上65万枚とウィキペディアにはある。
作詞作曲は小林武史さん。
「明るい」とも「暗い」とも言えない曲調で、メロディもパキッとしていないのだけど、そのなんともいえない世界観がここちよい。
マイラバといえば「Hello, Again~昔からある場所~」か「Man & Woman」が思い浮かぶが、「NOW AND THEN」も屈指の名曲である。
私の兄は90年代の8cmシングルを多数所有し(っていうか8cmシングルの全盛が90年代だが)、それらの曲を詰め合わせたオリジナルカセットテープを作っていた。
発売当時私は6歳だったが、兄の作った「NOW AND THEN」の入るカセットテープを延々と車の中で聞かされていた。
しかし「NOW AND THEN」はテープの後半に入っていたがゆえに、1番のサビの途中で切れていたのを覚えている。
大学生になってから完パケを聞いた時の感動たるや。

↑いまも実家にありました
そこで出会ったのが、冒頭にも書いた大サビの一節である。
[誰もいない 朝の街に立ち 構えてみる
短距離走者のように スタートライン心で描いてた]
この歌詞を聞いて、「誰もいない朝の街」に立ってみたいなあと思った。
あたかも曲の主人公のつもりで、朝の街で構えてみたい。
そこで我は何を思うのか。
でも早起きがつらい
朝の街の写真を撮りたいと思い立っても、実行に移すまでが長かった。
というのも、めっぽう朝に弱い。
平日早く起きてやるのは仕事に支障が出る気がするし、休日は遅くまで寝ていたい。
休日に目覚ましをかけて起きようとしても、止めてしまって二度寝することは何度となく。
ある休日の朝、目覚ましなしで4時にふと目が覚めた。
それでも布団から抜け出したくなくて、だけど眠りにも付けなくて、40分ほどうだうだしてから覚悟を決めた。
よし、朝の街に構えに行くぞ!
寝ぐせもそのまま、寝間着にマウンテンパーカーだけを羽織っての出立である。
誰もいない朝の街に到着
「誰もいない朝の街」を実感するなら、逆に昼間は人がいるところに行かなくちゃね。
ってことで選んだのは、商店街。
昼間にそんなに人がいるかはわからないが。

着いた時には薄暗かったが、だんだんと明るくなってきた。
朝4時50分。
ウォーキングをする人がわずかにいるくらいで、人の気配は薄い。
うん、紛れもなく誰もいない朝の街だ。
[あさ いちばんはやいのは パンやのおじさん]
という曲もあったな。

パン屋さんはまだシャッターが下りているけれど、きっと働いているのだろう。
毎朝ご苦労様です。

↑よし、ここで構えよう
♪誰もいない朝の街に立ち 構えてみる
↑構えてみたが、曲から伝わってくる決意みたいなものが感じられないな
♪短距離走者のように スタートライン 心で描いてた

↑まだぎこちない

↑「短距離走者のように」なら、やっぱりクラウチングスタートでしょ!
よし、決まった!朝5時のクラウチング。
「NOW AND THEN~失われた時を求めて~」の主人公もきっと、構え方はクラウチングだったと思うわ。
撮影日はゴールデンウィーク。
決意みたいなものはないけれど、朝の街に立ち構えながら、とりあえず連休明けも仕事を頑張ろうと思った。
★「NOW AND THEN」をやってわかったこと
・クラウチングがハマる
・少しだけ、頑張ろうという気持ちが芽生える
渡辺美里「BELIEVE」の歌詞を味わってみたい
さて、朝関連で思い浮かぶ曲がもう一つ。
渡辺美里さんの「BELIEVE」である。
曲の出だしは
[朝一番のホームの冷えた静けさが好きさ]
ではじまる。
↑名盤「ribbon」にもリミックス版が収録
「BELIEVE」の作詞は渡辺美里さん、作曲は小室哲哉さん。
渡辺美里さんといえば「my revolution」や「サマータイム ブルース」と言ってしまうが、この曲もまた名曲で、純粋に元気が出る。
美里さんの書く歌詞は、どれも本当によいのだが、何気ない描写から聞き手の心情を引っ張り出して曲に入り込ませる術に長けているというか。
ちなみに私は2~3年前から渡辺美里さんにどっぷりとハマり、今年ははじめてライブにも行ってきた。
美里さんにハマったきっかけは、ラジオでふかわりょうさんがアルバム「ribbon」の曲順を思い出すゲームをしていたのを聞いたからである。
さて、「朝一番のホームの冷えた静けさ」を味わいに駅にやってきた。


↑これは朝一番の駅前ロータリー
着いたのは5時15分くらい。
この日の始発は5時48分なので、当然駅のホームには誰もいない。

↑電光掲示板にもまだ何も表示されていない

↑入場券を買ってホームへ

↑これが「朝一番のホームの冷えた静けさ」か…
5月の朝は凍てつくような寒さではないが、そこには確かに「朝一番のホームの冷えた静けさ」があった。
ホームには私だけ。
ここに漂う空気はまだ誰のものでもない気がして、大きく吸い込んだらなんだか清々しい気持ち。
ホームへの入場料150円で、ホームの独り占めと清々しさを味わえるという知見を得た。


↑一応短距離走者のように構えておいた(関係ない)
★「BELIEVE」をやってわかったこと
・朝一番のホームは清々しい
・誰もいないので撮影がしやすい
帰ってまた寝た
珍しく休日に早起きをして活動的に過ごしたら、なんだかその日一日にやることをやり尽くした気持ちになった。
そして帰って朝ごはんを食べて、7時にまた寝た(12時に起きた)。
私は自分のことを「眠たがり」と呼んでいます。
多分マイラバの曲の主人公も、渡辺美里の曲の主人公も、帰ってまた寝たりしていないと思う。

↑マイラバの8cmCDが多数発掘されました