マンガ表現やイメージの挿絵なんかではよく目にするけれど、現実ではなかなか出会えないものがある。
ほっかむりした泥棒、電線にからまる凧、サングラスをかけたモグラ…
「ウエハースがのったアイスクリーム」もその一つ。
実在するのだろうか、そんなアイスクリームに出会ってみたい。
ウエハースがのったアイスクリームを再現してみる
ウエハースがのったアイスクリームは「電線にからまる凧」だと思うのだ。
かつては実在したのだが、だんだんと姿を消したというか。
ほっかむりした泥棒がいないのは、私だって知っている。
私のイメージする「ウエハースがのったアイスクリーム」像はこうだ。

きっと昔はあったんだと思う、ウエハースがのったアイスクリーム。
でもウエハースってあんまり普段使いしないし、だんだんと廃れ、もはやイメージ上のものになっちゃったのではないか…というのが私の推理。
まだどこかで残っているのならそれはきっと絶滅危惧種、出会ってみたいのだ。
ってなわけで、私の中のイメージを具現化してこのエントリをお読みの皆様に伝えるため、材料を調達してきた。


↑こんな感じでしょうか…?
造作が下手なせいで再現しきれなかったが、アイスの盛りをより多く、丸くできると私の中のイメージに近い。
こんなアイスクリームに、リアルにお店で出会ってみたいのだ。
純喫茶でウエハースがのったアイスクリームを探す
平成生まれの私は、ウエハースがのったアイスクリームに出会ったことがない。
が、なんとなく昔ながらの喫茶店(純喫茶)にありそうだとにらんだ。
純喫茶をめぐり、ひたすら「アイスクリーム」を注文する。
「インターネットでの事前の下調べはなし」というルールを自分に課した。
偶然性を高め、出会ったときの喜びを増幅させるためだ。
はたして注文して出てくるのはウエハースがのったアイスクリームか、否か。
ウエハースがのったアイスクリームを探して~惜しい編~
はじめに断っておくと、ウエハースがのったアイスクリームには出会えなかった。
そう、出会えなかったのだ。
故に
「ウエハースがのったアイスクリーム以外はアイスクリームとは認めない!」
「俺はウエハースがのったアイスクリームを期待してこの記事をクリックしたんだ!」
という原理主義の方とはここでお別れです。
一部地域の皆様とはここでお別れです(地方出身者がよく聞いたフレーズ)。
仕方がないので、出会った純喫茶のアイスクリームを紹介したい。
まずは惜しい編。

脚のある容器、さくらんぼは私のイメージを満たすもの。
あとはウエハースをどうか…!
クリームとみかんも豪勢なのだけど、私が求めているのはシンプルにウエハースとさくらんぼだけのやつ!

こちらも惜しい。
さくらんぼ、そして脚のある容器という点は私のイメージを満たしている。
そして刺さっているのは一瞬ウエハースかなと思いきや、これは多分ブルボンのやつっ!
やっぱりクリームやミカンがのって豪勢になりがち。

あー惜しいっ!
シンプルでよいのだが、あとはウエハースだけ…
ウエハースがのったアイスクリームを探して~ソースかけちゃった編~
純喫茶でアイスクリームを注文するうち、なんとなく系統が見えてきた。
私が求めているウエハースがのったアイスクリームとは遠いのだが、「ソースがかかってる系」という一派があった。

↑かかっているのはフルーツソースだったり

↑これはシロップ?
ウエハースがのったアイスクリームを探して~ノンジャンル編~
その他、ジャンル分けできなかったアイスクリームをご紹介。

↑三色だんごっぽくてかわいい

↑ポッキーを刺さないところに哲学を感じる。私だったら刺しちゃうけど、それは無粋ってやつですね。
↑軽い気持ちでアイスクリームを頼んだけど、これはおなかいっぱいになるよ!

↑これはもうパフェと呼んでいいのでは
↑これは絶対パフェだよ、パフェ!(アイスクリームを注文して出てきたやつです)
ちなみに最後に紹介したアイスクリームのお店、これが訪問した純喫茶の中でもシブかった。
閑話休題
ここで今回食べたアイスクリームの値段の平均価格を紹介したいと思います。
バンッ!

↑なんとなく最低賃金のポスターを思い出すね
コーヒーとセットで注文すると毎回約1,000円ほど。
純喫茶という空間で、コーヒーとアイスクリームを味わう…
1,000円ですごく豊かな気持ちになれるのでおススメだ。
ついに出会えた!?ウエハースののったアイスクリーム
最後に、「ウエハースがのったアイスクリーム」に最も近づけたお店を紹介したい。
まずはそのお店のショーケースのサンプル。

↑あっ!ウエハースっぽいのがのってる!
さくらんぼはのっていないが、ウエハースののったアイスクリームに出会えるかもと期待が高まる。

そしてメニューには写真付きで完全にウエハースののったアイスクリームの姿が!
そして実際に注文して出てきたのがこちら。

↑ワ、ワッフルゥ…
一筋縄ではいかぬ、ウエハースののったアイスクリーム探しの旅であった。
これからもウエハースがのったアイスクリームを探し求めたい
「アイスクリームとウエハース」の組み合わせにあまりに出会えないので、ひょっとして私の中だけのイメージかと疑念を抱くほどであった。
マイナーな概念じゃないですよね!?
かつてアイスクリームとウエハースという組み合わせが一般的であったなら、どうしてウエハースが主流ではなくなってしまったのだろうか。
邪推だが、そもそも純喫茶で「アイスクリーム」という注文があまり出ない→ウエハースを用意しても湿気ってしまう…という説を考えた。
それでも、ウエハースをのせたアイスクリームを提供しているお店があるのなら、それはなんて殊勝なお店だろう…!
いつかそんなお店にたどり着ける日が来るだろうか。
ちなみに私は甘いものが苦手だ。

↑純喫茶は素敵なのだが、毎回その雰囲気に緊張してしまった