だが、そんな枕を使ってまで言いたいことがある。
30手前にもなって、女の子との接し方について考えている。
女の子とフランクに話せたらどんなにか楽しい人生だったろうと思う。
こう記している時点で自分がフランクに話せない人種であることがバレてしまうが、正確に言えばフランクに話せないわけではないのだが(馬鹿にするな!)、どうもそこに無理が生じてしまう。
自分がよしとする親和レベルを超えて女の子に対する過度なフランクさを醸し出す自分に、自分自身で嫌気がさしてしまう。
最近「かわいいかよ」という素敵な表現を知った。
要するにかわいいということなのだろうが、この言葉の良さを言語化するのはなかなか難しい。
女の子との接し方にナーバスな身にとっては、女の子のキュートな仕草にグッときても、そのまま「かわいい」と口に出すのは憚られる。
だが、そこに「かよ」と付けることで言う側のハードルが少し下がる気がするのだ。
言いたい、かわいいかよって言いたい。
「形容詞+かよ」という表現は、最近の若者言葉だという。
若者言葉?30手前にもなって…などというのは余計な思慮だろう。
「かわいいかよ」は私のための言葉だ。