学生時代のクラスメイトの女の子と偶然再会した。
めっちゃ綺麗になってるやんけ。
それでいて変わらずフランクに話しかけてくれる彼女がまぶしい。
久しぶりだね!元気?
俺?俺はまあ元気だよ。
…いや、違うだろう。
久しぶりに会った(実は好きだった)女の子にこんな底の浅い話がしたいんじゃない。
あれから俺は大学に行き、今は社会人としてやってるわけで。
君の好みに合わせた話題も供給できるし、機知に富んだジョークだって持ってるんだぜ?
だけど君に話しかけられて、言いたいことも言えずに緊張して口元がワナワナしてたあの頃のまま。
おいおい、情けないよ。
過去の属性とかなんたらカーストとか、くだらないと一笑に付せばいい。
だけどぬかるみに足をとられたまま、折り合いを付けてやっていかなければならないことがこの世にはある。
着地点を見つけられないまま、いまだにK点越えの夢想を繰り返す。
まだ跳べるのかな。