レトロな自販機やゲームコーナーのあるいわゆる国道沿いのドライブインだが、1泊2,880円で宿泊できるという。
実際に泊まってみた。
「公楽園」とは?
新潟県は燕市、国道116号線沿いに問題の建物「公楽園」はある。
そして2階は客室となっており、1泊2,880円で宿泊できるという。
そんな公楽園はその雰囲気や置いてある自販機のレトロさから、どうやらその筋のマニアには有名なスポットらしい。
インターネット上にも訪問記や宿泊の体験記がいくつも上がっている、いわば手垢の付いたネタ。
私は公楽園の前を通るたびに気にはなっていたものの、手垢の付いたネタゆえに避けていた。
けれどそれをもってしてもあまりある引きの強さがあった。
作家の吉村昭は歴史小説を書くのは史実そのものにドラマがあり、史実にしたがって歴史上の人物を描き出せれば目的が達せられると言っている。
私も手垢の付いたネタだろうとなんだろうと、気になりすぎる公楽園について素直に訪問記を書きたい。
はじめての公楽園
「公楽園」は外観こそ何度も目にしているが、実際に建物の中に入るのは初めて。
宿泊するにあたって念のため事前に電話予約をしたところ、電話口のおっちゃんの電話応対のなんと気持ちの良いこと。
そのとき心にあったモヤモヤが一気に少し晴れた気がした。
沖縄旅行を予約してウキウキするANAのCMを思い出した。
ある土曜日の夕方、いよいよチェックインである。
チェックを済ませたら、外階段を上って2階の部屋へ。
部屋には洋室、和室とあるようだが私に割り当てられたのは洋室。
セピアの世界に迷い込んだような気分だが、それもまた一興。
かつて泊まった、ここより高い大塚駅のホテルより全然いいゾ(風呂にゲジゲジが大量発生していた)。
床には若干シミがあったり、
事前に仕入れたインターネット上の情報では「タバコ臭い」とあったが、私の泊まった部屋に関してはさほど気にならなかった。
(ただし家に帰ってから嗅いだ私物ジェラートピケが思いっきりタバコ臭を吸い込んではいたが)
いざ、お楽しみの自販機ディナー
さて、夜になったので晩ごはんへとしゃれこもう。
お楽しみの夕食夕ごはんはもちろん、建物1階に並ぶ自販機コーナーで調達する。
アチチチチッ!
包まれたアルミホイルがかなり熱いので要注意だ。
いただきます!
うん、チーズが溶けてパンと一体化している。
雰囲気込みで100点満点。
それにしてももう少し人がいるかと思ったが、私のほかにもう一組程度。
おかげで写真撮影はしやすかったが。
つづいてはこちらの自販機より
高速道路のPAにあるようなマシンかと思いきや、冷たいまま出てきて自分でチンするのね。
出来上がった炊き込みご飯は思ったよりもおいしそう。
「新潟県産コシヒカリ」を謳っているが、さすが伊達じゃない。
ゲームコーナーを物色
食事の後は1階の半分のスペースを占めるゲームコーナーを物色。
私はこういうゲームに親しんでこなかった人生なので、どう遊べばいいのかもわからない。
いままでやりたいなんて思ったことはなかったが、今夜はそれが少しだけさみしく思えた。
公楽園の「趣(おもむき)」を味わおう
自販機ディナーでの宴のあとは部屋に戻りシャワーを浴びたり、
持ってきた新聞を読んだりと完全にくつろいだ。
寝る前に再び1階の自販機コーナーへ行き、カップ麺を購入し部屋で食す。
日清カップヌードル200円也。
このエントリをここまで読んでいただいた方なら、近くのコンビニまで買いに出ればもっと安いのに、という野暮な考えは浮かばないだろう。
そんな考えは趣がない。
公楽園は趣が大事なのだ!
まあそんなことを考えたのはまさしく私なのだが。
では、おやすみなさい。
よく眠れました
おはようございます。
よく眠れた。
深夜に駐車場の車の盗難防止のクラクションが延々と鳴って目が覚めたり、朝方部屋の照明が急に点滅しだして目が覚めたりというハプニングはあったが、良い朝だ。
朝食はもちのろん、自販機メニューである。
あっ!
ごはんが済んだら、荷物をまとめてチェックアウト。
そして素敵な思い出をありがとう、公楽園!
また泊まりに来たい
そんなわけで、憧れの公楽園でのあっという間の1泊。
そこはまさに趣あふれるユートピアだった。
実は公楽園は私の家から車で25分ほど。
いままでは近くて遠い場所だった公楽園だが、もう知らない間柄じゃないのだ。
家からの距離で考えればわざわざここに泊まる必要はまったくないのだけれど、それでもまた泊まりに来たいゾ。
現代社会において忘れられつつある趣を感じさせておくれ!
そしてfurankuさんが言う通りのイケメンさんですね!プロフィール見た時からあ、すごいイケメンさん!と思って。
ゲームセンターのHな景品は大人が多いからでしょう。よくあるんです