幹線道路などを走っていると、県境や市町村の境界を通過する際に「○○へようこそ」や「またお越しください○○市へ」などと書かれた看板を目にする。
私はそれを勝手に「ようこそ看板」と名付け、コレクションしているのだ。
そんな’ようこそ看板コレクション'を紹介したい。
「ようこそ看板」とは
私の中での「ようこそ看板」の定義は、片面に「ようこそ」や「welcome」といった歓迎の言葉が書かれ、もう片面に「またのお越しを」「ありがとうございました」など再訪を促す言葉や来訪への感謝の言葉が書かれている、というもの。
片面に歓迎のメッセージがあっても、裏面には何も書かれていないといった看板もあるが、これは“NOTようこそ看板”だ。
片面に歓迎のメッセージ、片面に感謝や惜別のメッセージが書かれているとなると、その看板は必然的に県境や市境など、地域と地域の境界付近に立地することになる。
(温泉街の入り口などにも立地することが多い)
これも「ようこそ看板」の大きな特徴だ。
それでは撮りためた「ようこそ看板」をジャンルごとに分けて紹介したい。
①シンプル
メッセージや装飾は極めてシンプル、スタイリッシュな印象のようこそ看板である。
②ご当地キャラクター
ご当地キャラクターが市民権を得て久しいが、ようこそ看板にも当然それは表れている。
もっとも自治体・地域によってはブーム以前から大切にされてきたご当地キャラクターをあしらっていることも多々あるので、流行に乗っかったと決めつけるのは要注意だ。
③特産物や名所アピール
地域をアピールする特産物や観光名所をPRするようこそ看板。
おもてなし精神が顕れている。
↑「米」ではなく銘柄指定で「つや姫」をアピール
④意匠化
看板の造形にオリジナリティがあふれるようこそ看板。
由来となったモチーフを考えるのも一興だ。
筆者のイチオシようこそ看板
最後に私のとっておきのようこそ看板を紹介したい。
ところがこの看板はリニューアルされ、今はようこそ看板ではなくなってしまったのだ。
急いで収集しなければならないと決意を新たにした事案であった。
ようこそ看板は地域の顔だ
玄関は家の顔ともいうが、境界に立つようこそ看板はまさにその地域の玄関であり、その地域の顔ともいえる。
そこに表れる地域のオリジナリティがおもしろい。
そのメッセージにどれだけの訴求力があるかはわからないが、いつまでも行く人来る人を見守っていてほしいものだ。
※このエントリはデイリーポータルZの投稿コーナー「自由ポータルZ」に掲載されました
新潟出身なので懐かしいのがたくさん。帰りたくなりました
特にリニューアル前の十日町市に後ろ髪を引かれますね。