ここは地方都市、国道17号線。
車は順調に流れている。
いつから抱いているイメージなのだろう。
高層ビルのバーから都会の夜景を眺めながらシャンパングラスを傾ける。
今ならそんなものはフィクションなのだと一笑に付す。
よしんば現実であっても登場人物は自分ではないのだ。
この世には二種類の世界しかないだろう。
広尾で見かけた洗練されてるのにおしゃれ過ぎないマンションに入っていった男女が住む世界を僕は知らない。
彼らがドライブインの70点のラーメンの味を知らないように。
路側放送の無機質な声がなぜか心地よい。
パチンコ屋のネオンが高層ビルからの夜景に重なる。
ここは地方都市、国道17号線。
車は順調に流れている。

