
季節はもう初冬だが、今年の夏の思い出と言えば流しそうめん。
とはいっても流しそうめんをやったわけではなく、流しそうめん台を作ったのだ、知らない誰かのために。
知らない人のために流しそうめんを作ることになったのはわけがある。
私はほぼ毎夏流しそうめん台を作り、仲間と流しそうめんをやっている。

今年は特に流しそうめんをやる予定もなかったのだが、その噂聞きつけてか「友だちの知人」から流しそうめん台の作成を受注したのだ。
友だちの知人、つまり知らない誰かのための流しそうめん作りが始まった。
まずは裏山から竹を切り出す。


竹を倒したらそこから枝を切り落とす。

ここでハプニング発生。
イヤホンでラジオを聴きながら作業をしていたのだが、誤ってイヤホンをのこぎりで切ってしまった。

このイヤホンを買いなおす代金は「知らない誰か」に請求してもよいだろうか…
竹を切り出し枝を切り落とすまは苦ではないのだが、ここから竹を加工するのが面倒で、放置してしまった。
ある土曜日に流しそうめん台を引き渡す約束だったのだが、竹を加工する過程に取り組み始めたのは前日の金曜日の仕事が終わってから。
職場から普段住んでいるアパートへ戻り準備し、そこから実家に着いた頃には夏とは言えど日も傾きかけていた。

私が竹を縦に二つに割っていると、父が出てきて横から勝手に作業を手伝いだした。

そして「竹を割るなら高いところから重力にまかせたほうがいい」てなことを言いだし、脚立を持ち出してきて自ら登って竹を割り始めた。


勝手に作業に割り込んでくる父に若干のウザさを感じつつ、作業は続く。

竹の節を割り、やすりをかけたらこの日は日没、作業は翌日の朝に。
翌日。
朝のうちにクライアントである「友だちの知人」に引き渡すということで朝7時から作業開始。


納期に間に合わない!と必死に取り組んだ結果、写真もあまり残せなかったが、なんとか間に合った。

エピローグ
完成後友人とともに「知らない誰か」であるその知人へ渡しに行ったのだが(10歳以上年上のおじさんだった)、寝起きだったようでなかなかの愛想のなさであった。
親戚の集まりで流しそうめんをやるとは言っていたが、その後報告もなく、私の努力はなんだったのだろうと思いつつ、見返りを求めてはいけないな…と写真を見て振り返りながら思っている。
これもまた夏の思い出なのである。

